お客様からの質問コーナー:「視力に左右差が起こる原因って何ですか?」
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お客様からの質問コーナー:知って得する目の知識
「視力に左右差が起こる原因って何ですか?」
ビジョンサロントレーナー兼セラピスト 岩本
ビジョンサロンには、未就学児から80歳前半までの幅の広いお客様のご相談や問合せがあります。その中でも、最近の傾向として、「視力の左右差の悩み」の相談が増えています。お客様からの質問を一部ご紹介致します。
解説
気づかない原因は、片目で見ることが健康診断などの視力検査の時だけで、普段の生活で片目を閉じることが無いからです。また、多少の視力差は、生活に支障が無ければ問題意識にはならないからです。
さて、ここで一つ質問です!
遠くを見ている時と近くを見ている時では、目の負担はどちらが大きいでしょう?
もちろん、近い距離です。また、遠くに合わせたメガネやコンタクトで近い距離を見ると目の負担は増々、強くなります。人によっては、老眼が出てくるので、メガネを外して見ている方もいると思います。
両目で見る利点は、距離感や立体感、空間を認識する力が主に高まります。しかし、スマホやパソコン、読書や工作、部屋で過ごすことや近い距離を見続けることが多い方は、気づかないうちに両目から片目にして目の負担を軽減するように工夫してしまいます。
※これは、両目で見なくても片目の視力で十分に見える距離だからです。
例えば
電車の中で立っています。長時間、両足にずっと体重をかけていますでしょうか?交互に片足ずつ体重を変えませんか?これが目にも起きています。結果的に交互に目を切り替えて使うことで視力に左右差が生まれます。
ビジョンサロンに来所される方の相談例
感覚的なご相談
- 遠近感が把握しにくい為、階段を下りるのが怖い。
- 車を利用するのが怖くなる、スピード感や周辺の情報の把握、駐車が苦手。
- 本や書類などを見ていると、どの文章か一瞬見失ってしまう。
- 片目は、眺めているような見え方に近いので、記憶するまでに時間がかかる。また、見た情報に対して、思い出せず不安になりもう一度確かめるなどの2度手間が増える。
身体的なご相談
- 視力が見えないほうの目が徐々に機能低下を起こして、視力が出ない「弱視」の可能性が出始めている。
- 負担をかけている片目が、見えにくくなった時に、見えないほうの目で見たときの見え方の違和感が強い。
- 斜視や斜位などの眼位ズレが出てくる可能性または既に指摘されている。
- 眼痛や肩こりや首こりなどが起こりやすくなる。
- まぶたの痙攣(けいれん)が、でているまたは重く感じている。
- 目の大きさや左右の表情の位置が変わってくるので、メイクの時など困ってしまう。
ビジョンサロンの取り組み
ビジョンサロンでは、初めにカウンセリングを行い、目の運動機能や両目のバランス、距離感や目から入る情報が左右バランスよく認識できているかを検査します。また、生活や仕事における目の負担の状態を把握して、メガネやコンタクトなど、医療従事者と共にサポートしていきます。
視力や目の動きを、自分自身で正常に戻そうとすることは、かなり困難です。
なぜなら、自分が長い時間をかけて、徐々に見やすいように慣らしながらできた癖だからです
目の体操やトレーニングを通して、目の動きの柔軟性や両目のバランス運動を行うことで、少しずつバランスの取れた楽な目の使い方を取り戻すことで、目の不安解消に少しでも希望が持てます。
ケガをしたら安静、治療、リハビリのように、メガネやコンタクトを使って見え方を整えてもいつかは限界が来ます。
人生100年時代ですが、小学1年生でも0.1、高校生で0.01の時代です。その後の人生の方がはるかに長く、目の酷使は加速します。
目の健康寿命を少しでも長持ちさえるために、個人で抱え込まずに、まずは、ご相談ください。