近視とは?
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近視とは?
近視とは、近くははっきり見えるのに遠くのほうを見るとうまくピントが合わない状態です。
屈折異常により、目の網膜上よりも手前の位置で焦点(ピント)が合ってしまい、遠くのものがぼやけて見える状態のことを「近視」といいます。
近視が進むと、網膜の眼病や緑内障などの合併症を発症し、失明原因になるため予防が必要な屈折異常です。
近視には、大きく分けて「軸性近視」「屈折性近視」の2つの種類があります。
軸性近視とは
「軸性近視」は、角膜から網膜までの距離(眼軸長)が正常より長いために、屈折異常が起きてしまうタイプです。
眼軸長が長すぎると、遠くを見る際に、水晶体の厚みを十分に薄くしても網膜上でピントが合わず、網膜の手前にピントが合ってしまいます。
眼軸長が0.5ミリ伸びただけでも、ピンボケを起こすといわれています。
眼軸長は成長に伴い長くなるため、成人するまで近視が進行する場合があり、最近では成人以降も進行し続けるケースも増えてきているため注意が必要です。
屈折性近視とは
「屈折性近視」は、角膜・水晶体の屈折力が強すぎて屈折異常となるタイプです。
人が近くを見るときは水晶体が大きく膨らむことで近くにピントが合います。しかし、長時間近くを見続けると、水晶体の厚さを調節する筋肉が緊張を起こし、水晶体が膨らんだままになり遠くのものが見えにくくなってしまうのです。
屈折性近視は、目のトレーニングをしたり目薬を使用するなどして、目の筋肉の緊張をやわらげると改善します。しかしながら、こちらのタイプの近視は少なく、ほとんどの方は軸性近視です。
目に負担をかけない生活を
1.「20-20-20ルール」
アメリカ眼科学会では「20-20-20ルール」を推奨しています。
20分に1回,20秒間,20フィート(約6m)離れたところを見るというものです。
ピント合わせをしている目の筋肉を定期的に休ませることが大切で、遠くを見ることで目を休ませることができます。
2.まばたきをする
パソコンやスマホなど集中して作業をするとき、瞬きの回数が減ってしまうため意識して瞬きをすることです。
3.目の体操・トレーニング
近くを見続けることで、目の筋肉の緊張状態に。そんな状態が続くとピント調節機能が低下します。
目の体操は、目の筋肉を刺激して疲れをほぐす効果があります。
眼球の神経は脳に繋がっているため、脳疲労やメンタルの不調の改善にも効果が期待できます。
近視は何歳になったら進行がとまるの?
近視人口は小学校高学年から増え始め、中学、高校と多くなっていきます。近視は20代後半までに進行するのが普通で、それ以降、度はそれほど進まないと考えられていました。
しかし、現代は目の酷使により20代以降も近視が進行する傾向にあるのが現状です。
近視の矯正
見えない状態での生活は、仕事や勉強での集中力・判断力・記憶力の低下の繋がり、時には危険につながることもあります。日常生活を送るには0.7程度の裸眼視力が必要といわれており、それを下回った場合には眼鏡、コンタクトレンズの装用を考えた方が良いと言われています。見えない状態を続けることで、目の機能そのものが衰え、弱視になる可能性もあります。
適切な対策と目の良い生活を送ることが大切です。